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東日本編
Vol.02
〜六浦道 道しるべ∩アーカイブ〜

3.大山道標@杉本寺
道標のある風景
左面 正面 右面
左面
正面
右面
大山こころみ
くろふどう
かくおんぢ
かなざわ
すきもと
 石段の元親柱。 手すりの設置工事で取り払われてから、石段の脇で埋もれているのが不憫…。 しかし、何故こんな所に道標が…?

 初めて見た時は、何故こんな所に大山道標が?と思いましたが、「左」は覚園寺への案内です。 「左覚園寺」「右杉本」とあるので、元は第二小学校入口にあったと思われます。 「くろふどう 大山こころみ」というのは、覚園寺の愛染堂に安置されている鉄造不動明王坐像。 文永十一年(1264)大山寺の不動明王を造った願行が“試作品”として造ったものだそうで、「試みの不動」と呼ばれています。
 この鉄造不動明王は、本来浄明寺の胡桃谷にあった大楽寺の本尊で、永享元年(1429)火事に遭い、覚園寺に移されたもの。 その後大楽寺は明治元年(1868)廃寺となり、明治四年(1871)覚園寺に合併。 昭和三年(1928)愛染堂が移築され、現在に至っています。

 こんなドラマがあるなんて、道標といっても奥が深い。(^_^;

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Vol.02 六浦道@「1歩2歩散歩」東日本編

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