とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.00
〜日本橋→品川宿〜
7.8km

画像2001年 5月20日(日)
広重の日本橋はサービス精神旺盛。 参勤交代に魚売り、高札場に晒し場の札(?)。 五街道が制定された慶長六年(1601)の2年後に架けられた日本橋。 今は首都高の方が目立ってる。

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10:00 江戸東京博物館

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10:30 日本橋レプリカ

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14:45 いよいよ日本橋!

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15:10 ひっそりと京橋

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15:20 和光ビルと三越

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15:55 “喧嘩”の芝大神宮

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16:20 西郷隆盛vs.勝海舟

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16:40 高輪の大木戸

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17:10 泉岳寺の内蔵助墓

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17:25 JR品川駅

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17:40 桜の名所御殿山

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17:50 品川新宿お休み処

 今日はいよいよ日本橋! でもその前に、“教科書”に「旅に出る前に立ち寄っておくのも一興」と書いてあるので、ウォーミングアップのつもりで寄ってみました、江戸東京博物館。 JR東京駅から秋葉原駅で乗り換え、JR総武線両国駅まで約15分。
 10:00西口で降りると目の前に国技館。 夏場所中のせいか、入口にカメラを持った相撲ファンらしい白人女性が数人いる。 力士が到着するのを待ってるんだね。

 館内はスゴいぞ! 日本橋のレプリカが飾ってある、ってゆーかレプリカの日本橋を渡って江戸の町に入る、みたいな設定になっている。 あんまり面白いので2時間半も見学してしまった。 ヒエー!
 国技館のある両国駅前はさすが相撲の町。 ちゃんこ屋と力士像をかたどったモニュメントが目につく。

 さて、ここから本番! 腹ごしらえをして、いよいよ日本橋! JR東京駅東口の八重洲口から真っ直ぐ八重洲通りを歩くと東海道に出る。 ブリヂストン屋本社のある交差点を左折して日本橋に向かう途中、喜多さんがおらの持ってる“教科書”を「買いたい」と言うので丸善屋に寄る。 さすが日本橋店。 “教科書”は面出ししてあった。
 日本橋まで約15分。 “教科書”通りに中央通りを歩いて日本橋に向かったけど、また同じ通りを少しだけど戻るので、八重洲口をすぐ左折、外堀通りを通って呉服橋経由、日本銀行を右折して三越日本橋本店の前から日本橋を眺めればよかった。 さっき江戸東京博物館で三井越後屋の模型を見てきたばかりなのにねぇ。
 でも、あこがれの?日本橋に立てて感無量です。 これからの道のりは長い。 14:45さあ、行くぞ!

 しかし、今でも東海道を歩く人は大勢いると思うけど、こんな中途半端な時間から歩き出す人はいないだろうね。 まわりはビルばかりで殺風景なイメージがするけど、いろんな会社のオフィス(本社)が歴史的な古い建物だったり、百貨店やブランド・ショップなど、商品がディスプレイされてあるので見ていて飽きない。 日本橋の右手にとらや、左手に山本山など、名前は聞くけどおらにはあまり縁のない(泣)老舗がさりげなくたたずんでいる。
 日本橋は今でも道路の起点になっていて、当然R1とR15(第1京浜)の起点にもなってるんだけど、ちょっと歩くとR1は右折して大手町方面へ行ってしまった。 さようなら、また会う日まで…。
 さっきのブリヂストン屋本社裏手(京橋1-9)に、この旅でお世話になる浮世絵師歌川広重住居跡がある。 安政五年(1858)に亡くなるまで、10年ほど住んでいたらしい。

 京橋を過ぎるとそこは銀座。 その前になぜ「京橋」? 日本橋から京都に向かって最初の橋だから名付けられたんだって。 江戸っ子はせっかちだ。 左手に京橋碑(石の擬宝珠)。 右手には江戸歌舞伎発祥之地碑。 猿若(中村)勘三郎がこの場所で興行したのが寛永元年(1624)のこと。

 銀座といえば金座はないの? 現在の日本銀行本店だって。 やっぱり、東京駅から日本橋へは八重洲通りを通っていこう。
 で、今日の銀座は日曜日なのでホコ天。 銀ブラは久しぶり。 それにしてもスゴい人、ひと、ヒト…。 まっすぐ歩けないよ。 歩いてる人はいるし(当たり前か)、大道芸人のまわりはスゴい人だかりで、TVでおなじみのピーター・フランクルが大道芸してるし…。
 ホコ天を過ぎると新橋。 新橋といえばサラリーマンの街。 でも日曜日のせいか人があまり歩いていない。 車の量も少ない。 銀座と違って店舗がなくなり面白味に欠ける。 ただコンビニ(おらたちにとっては茶屋です)が多いので、飲み物・食べ物には困らないね。 そんなわけで、ローソン茶屋で10分休憩。

 そして右手に文化二年(1805)め組の喧嘩で有名な芝大神宮。 戻って大門交.を右折すると、徳川家の菩提寺、増上寺
 R15が大きく右に曲がる付近の左手三菱自動車ビルが、慶応四年(1868)に西郷隆盛・勝海舟が江戸開城について会見した薩摩藩蔵屋敷跡。 ビルの後ろにJR。 当時はその線路の向こうに海が広がっていたはずなんだけど、もう何も見えない。

 札の辻を過ぎると、石垣が歩道をふさいでる。 「歩けないじゃんか!」と思って通り過ぎようとしたら、ここが高輪の大木戸。 歩道をふさぐほど大きいど。 …。
 ここが江戸の町の端っこというので、ここからが実質の東海道?

 う〜む、と考えているうちに泉岳寺交.を渡って泉岳寺。 赤穂浪士で有名なのでハデなお寺を想像していたけど、こぢんまりとして質素な感じ。 R15から離れ静かなので、ホッとして15分休憩。
 城主浅野家の菩提寺だけど、お殿様のより四十七士の墓の方が目立つぞ。 おらたち以外にも来訪者が多く、写真を撮っている。 仇討ちは元禄十五年(1702)で来年は300周年。

 泉岳寺を過ぎるといよいよJR品川駅。 人通りが増えてきた。 ここで今日の旅を終えて帰りたい気もするけど、まだ品川宿ではないので、もうひと頑張り。 そう、駅を作る時に品川宿に反対され、北のはずれ、今の港区に設置されたそうで、そのために品川駅の南に京急「“北”品川」駅がある。 知らないとビックリ。

 駅を過ぎると緩やかな上り坂。 八ッ山交.を左折すると道路が二俣に分かれるので、右手の狭い道を目指す。 京急の踏切を越えると旧東海道。 この八ッ山コミュニティー道路ってのが工事中なので、将来はもっと分かりやすくなるだろう。
 すでに品川宿だけど、どこで旅を終えていいのか分からず「東海道四百年祭」の横断幕や、電柱の「旧東海道 北品川1−○○」という住所表示に圧倒されて、トボトボ歩っている2人…。 実は八ッ山交.付近が広重の絵の所らしいので、当時の桜の名所御殿山を眺めて戻ればよかったみたい。

 ガイド本で見たことのある「東海道品川宿 お休み処」があったので、17:50今日の旅はここまで。 お疲れさま。 あまり予習してないし、初日でどうなるか分からなかったけど、無事に着けたのでホッとした。 今日はほとんどR15の歩道を歩いてるだけみたいな旅だったけど、楽しかったね。 JR品川駅のKIHACHI CAFE茶屋けいきゅう品川店でごまアイスを食べて帰りました。

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おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間05分(約2時間40分)
万歩計の歩数13,375歩
経費
往路:JR戸塚駅→JR総武線両国駅690円
寄道:JR総武線両国駅→東京駅150円
帰路:JR品川駅→戸塚駅540円
江戸東京博物館入館料600円

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