2001年 8月13日(月) おらたちは箱根宿で一泊したけど、当時小田原宿・三島宿間は1日で歩き通すのが一般的なコース。 ガーン! 滑りやすかった東坂に比べると、西坂は斜面がなだらかなので石畳でも歩きやすい。
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09:05 芦川石仏・石塔群
| 今回一泊した旅籠温泉民宿にしむら(箱根189/0460-3-6028)は芦之湖漁業協同組合のHPで見つけたんだけど、とらぞうのお薦め! リーズナブルな値段で、料理の品数がおらの利用するスキー宿の2倍はあり(笑)、芦ノ湖産のワカサギのフライが美味かった。
昨日は霧でよく見えなかった芦ノ湖畔をブラブラした後、近所の酒屋、おわりや屋でペットボトルの水を買って、8:55箱根関所南交.をスタート。 右手の旅籠、温泉民宿にしむらの前を通り(笑)、信号を右に旧道。 鳥居焼まつりの提灯が並ぶ。 左手に駒形神社。 ここから向坂で、再び石畳が続く。 箱根東坂の石畳に比べるとあまり手入れがされておらず、足下を確かめながら歩いていると杉の葉が大量に落ちているので、見上げると元和四年(1618)松平正綱が東海道改修の際に植えたという杉並木…芦ノ湖畔の杉並木に勝るとも劣らない規模なのに、もう使われなくなった旧道本来の姿なのか? 悲哀を感じながら歩く。
9:20奈落の底から這い上がってきた感じがするほど視界が開けるとR1。 ちょうど箱根新道への分岐点で、箱根峠ICに向かって国道歩きになるけど、歩道もなく車がビュンビュン走るので恐ろしい。 箱根町長さん何とかして…国道だから小泉さんか? 相模国を越え、ここから下りで伊豆国函南町。 芦ノ湖カントリークラブの看板を右に旧道。 茨ヶ平・甲石坂。 笹が覆いかぶさるように生えてる…と思ったら“副読本”の一部をコピーしたものを読むと「ハコネダケ」だった。 案内板にも書いてある。 てっきりキノコのことだと思ってたけど、「箱根“茸”」じゃなくて「箱根“竹”」なのね。
R1のヘアピン部分に出ると、昨日箱根町湯本で歩いたように歩道が石畳風で、この上を歩いていれば迷うことなく三島宿までたどり着くのかな? バス停「接待茶屋」で10分休憩。 文政七年(1824)に江戸呉服町の商人、加勢屋與兵衛が旅人に無料で粥や馬のえさなどを施していたのが始まりだそうだ。 R1に出てバス停「農場前」を過ぎると、もう三島市。 R1から左に下る小枯木坂は手入れが行き届いた杉並木で、石畳も新しく平石なので歩きやすい。 R1が見えてきた所に右手、ひとつだけポツンと雲助徳利の墓。
R1を走って横断すると(歩道橋があるのに…よい子は真似しないで!)諏訪駒形神社。 境内には県指定天然記念物のカシの木。 何故か3つの神社(諏訪・駒形・八坂)が1つにまとまっている。
ここからの石畳は一部平石が敷き詰めてあり歩きが楽。 函南町の素朴な感じの石畳なのに対し、三島市の石畳は保存・修復されて庭園のプロムナードを歩いてるみたい。 上長坂へは横断歩道がない! 何故か左のずれたところに横断歩道があるけど無視して走り(よい子は真似しないで!)、下ったら途中R1と合流して出会い茶屋?ホテル「箱根路」脇を左に旧道。 再び出会うR1の手前左手に笹原一里塚。 昨日はできたての畑宿一里塚を見たばかりなので、この荒れ果てた感じは哀愁漂う…。
R1を横断して下長坂に入るとアスファルトの道。 民家が並び生活道路になっている。 実は石畳に飽きていたのでホッとしたけど、実際歩き始めると現実に引き戻されたみたいで、ちょっと寂しい。 一部傾斜が大きくこわめし坂の由来が実感できる。 しばらくすると旧R1と合流し、単調な歩道歩きの旅となる。
13:10塚原新田交.でR1塚原バイパスと合流。 左手に箱根路の碑がある。 10分休憩している間、2組の旅人たちがおらたちを追い越していった。 お盆なので旧道も混んでいる。 かなり広い道路ができるみたいで、照り返しの強いアスファルトの上をトボトボと歩いていると、松が茂っているのが見える。 初音ヶ原の松並木。 砂漠の中にオアシスを見つけた気分で、日陰がありがたい。
松並木の途中にペアで残っている江戸から28里目の錦田一里塚。 左側は残念ながらトラックが止まっていてよく見えなかったけど、丸い塚の状態で今に残っている。 歩道橋を渡り、松並木の終わった交差点に大根の碑。 並びのGS(出光)の裏に旧道があり、愛宕坂。 臼転坂が最後の石畳と思ってたら、愛宕坂にはアスファルト上に石畳が敷き詰めてあった。 当時は小田原宿から三島宿まで、30数qもの距離が石畳だったそうなので、実際歩いてみてその労力にはビックリ。
愛宕坂に戻り、JR川原ヶ谷踏切をすぎ、2本目の川、大場川新町橋を渡ると右手に東見附跡…があるはずなんだけど…。 ま、とにかく三島宿に着いて、もう平地で坂を上り下りしなくていい。 新町、長谷、伝馬金谷、久保町など、小田原宿のように旧町名を記した小っちゃな石柱が所々にある。
そろそろ今日の旅も終わりなので、うなぎ屋と銭湯の場所を尋ねるため、14:45大社右横の交番に寄る。 営業しているかわざわざ電話してくれて親切なお巡りさんだった。 ありがとうございます。 問屋場跡の碑がある三島中央郵便局をすぎ、14:55本町交.で今日の旅を終える。
満腹になって銭湯に向かう。 途中小川を2本、源兵衛川と蓮沼川を横切ったけど、市街地なのにタップリの水が透明できれい。 さすが“水の町”三島。 |
おまけ | |
所要時間(休憩除いた正味時間) | 6時間00分(約5時間00分) |
万歩計の歩数 | 24,932歩 |
喜多さんの歩数 | 22,661歩 |
経費(小田原宿〜三島宿分交通費含む) | |
往路:JR戸塚駅→小田原駅 | 740円 |
帰路:JR三島駅→戸塚駅 | 1,280円 |
温泉民宿にしむら宿泊料 | 7,150円 |
桜湯入浴料 | 340円 |
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