とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.11
〜三島宿→沼津宿〜
5.8km

画像2001年12月16日(日)
当時日本橋を出立して3泊目、伊豆国唯一の東海道三島宿。 泊まれば朝霧に包まれ神秘的な三嶋大社を見ることができるかも。 源頼朝ゆかりの地だけあって歴史が厚く、見どころいっぱい。

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10:05 小浜池には水が無い

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10:25 樋口本陣跡のタヌキ

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10:40 三石神社から時の鐘

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11:30 伊豆国分寺塔跡

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12:00 伏見一里塚

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12:20 柿田川湧水群

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12:50 八幡神社の対面石

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13:40 オシャレな平作地蔵

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13:45 沼津一里塚跡

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14:05 沼津城本丸跡

 実に4ヶ月ぶりの東海道。 おらの転勤と喜多さんの引っ越しでドタバタしていて、ウォーキングに最適な季節を逃してしまった。 旧道歩きは思ったよりも面白く、飽きないということで秋がない。 …。
 JR三島駅とスタート地点、本町交.の間にある楽寿園(9時開園)にいきなり寄り道。 三島宿のジオラマが展示されている三島市郷土館と、国指定天然記念物の溶岩を見学。 小浜池には水が無くてガックリ。 日本にも雨季と乾季があるのか? でも、富士山の溶岩がここまで流れてきたのかと思うとビックリ。

 10:25本町交.を出発。 右側を歩くとアッという間に、安政四年(1857)ハリスが泊まったという世古本陣跡。 向かい側には樋口本陣跡。 共に石柱のみ。 本町交.南側に御殿もあったそうなので、ここはホントに宿場の中心地だったのね。
 昔ながらの商店街でひしめき合ってる中、左手に時の鐘。 その奥には三石神社で、横を流れるのは源兵衛川。 向かいにマック茶屋があるので、まだ15分しか歩いてないけど早くも40分休憩。

 マック茶屋並びの蓮馨に芭蕉句碑を見るために寄ったけど、旧道と境内の間を2周したけど見つからず、あきらめた。 何故か芭蕉の墓がある。 駿豆線踏切を越え、国分寺境内裏手に国指定史跡伊豆国分寺塔跡。 礎石だけで6個もあるので結構立派。
 旧道に戻りK145を西へ、西へ…。 商店街が終わり風景が住宅地へと変わる。 でも、まだ当時の宿場内なので、「木町」「茅町」など、旧地名を記した石柱がある。 左手秋葉神社入口に西見附跡の石柱…大場川付近の東見附跡にも石柱があったのかなぁ?
 向かいの空き地の奥に千貫樋。 伊豆国と駿河国の境を流れる境川からも見える。 大正十二年(1923)の関東大震災で木製からコンクリート製に変わってしまったけど、天文二十四年(1555)に北条氏康が和睦の際に今川氏真に贈ったもので、さすが“水の町”三島だけに、水がモテモテだったんだ。

 境川橋を渡って駿河国。 見附を過ぎたばかりなのに地名がもう新宿。 真っ直ぐな旧道を歩いていると、見えた!両側に伏見一里塚。 左手宝池寺側は修復されているけど、右手玉井側はそのままなので木が生い茂り、案内板がなければ通り過ぎてしまいそう。
 ペアの一里塚は品濃ジャングル塚、畑宿修復塚、錦田オアシス塚と4つ目で、江戸から29里目の伏見一里塚は使用前・使用後みたいに見比べられる。 史跡の保護は大切だ。

 R1との交差点八幡交.を左折してちょっと寄り道。 「名水百選」の1つ柿田川湧水群。 R1左側はユニー屋、すかいらーく茶屋が建ち並ぶ大型ショッピングセンターなのに、右側は地を割って崖下から富士山の雪解け水がボコボコと湧いている。 自然の驚異だけど、さすが「清水」町というだけのことはある。 ボランティアの人達がパンフやポストカードを売っている。 自然の保護も大切だ。
 ここは北条氏綱によって築城された泉頭城跡でもある。 旧道に戻る途中に富士山&左側に南アルプスの峰々が見える。

 交通量が多いのに歩道がない旧道に戻ると右手に八幡神社。 桜並木の参道を通ると社殿の左奥に、治承四年(1180富士川の合戦で平家軍に大勝利した翌日、三男の源頼朝(34歳)と九男の源義経(22歳)が初めて出会った対面石
 旧道左側しか残ってない長沢の松並木の向かいに智方神社。 何と!建武二年(1335足利直義に暗殺された護良親王(鎌倉にもある!)がある。 鳥居左に天保三年(1832)製の常夜灯
 上り下りのキツい黄瀬川橋を渡ると右手に潮音寺。 境内には曽我兄弟関連の亀鶴の碑。 この付近は当時立場だけど、古くは京鎌倉往還黄瀬川宿だったらしく、史跡が賑やか。

 交通量の多いK145もいよいよ終わり、4車線のK380(旧R1)に合流。 東下石田交.で旧道が直角に交わるようにねじ曲げられている。 ミョーな陸橋をくぐると左手に旧東海道の案内板があるけど、沼津市が設置した物のようで、もう通り過ぎた場所の案内ばかりだった。 三島市もガンバレ!
 二ッ谷東交.でK380が右にカーブ。 でも旧道は真っ直ぐ進む。 ひっそりとして車の往来もなく、静かな散歩道。 左手に平作地蔵。 日本三大仇討ちの1つらしい。 祠の中を覗くと、お地蔵さまは紫のキルトの帽子と前掛けをしており、ファッションにはうるさい。

 右カーブを道なりに進むと右手の公園に玉砥石が置いてある。 歴史が古すぎる。 その奥に沼津一里塚跡

 K380に合流すると高層ビルが建ち並ぶ沼津市街。 三島市街の昔ながらの商店街から歩いてきたので街の表情の違いにビックリ。 思ったより大都市だ! 途中三園橋で広重の風景を堪能して旧道に戻ると、左手安永六年(1777)水野忠友によって三枚橋城跡に築城された沼津城跡の中央公園。 人気のない公園では少年たちがスケボーの練習をしてる。 公園の隅に本丸跡。 ん?…公園は旧道右手のはずなのに?…あ!道を間違えた!
 引き返して、歩道橋と案内板のある鈴木製あん所屋を進行方向左折。 川ぐるわ通りが旧道なんだけど、ビル街の裏でちょっと寂しい。 あゆみ橋をくぐると右手にさっきの中央公園入口。
 坂道を上ると視界が広がり、右手JR沼津駅につながる4車線のK159(さんさん通り)にぶつかる。 左側静岡中央両替屋、右側静岡両替屋に挟まれたビルの谷間で、ここが沼津宿で終点だー!という達成感がないけど、14:20三島宿の旅はここで終了。

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おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間55分(約3時間15分)
万歩計の歩数13,698歩
喜多さんの歩数12,445歩
経費
楽寿園入園料300円

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