2001年12月16日(日) ビルの谷間に埋もれる沼津宿。 コンクリートの建物ばかりで生活感はなく、静岡県東部の経済を担う大都市になっている。 地名も中世では「車返」だった…。 変わらないのは狩野川の流れだけか。
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14:30 三枚橋城外堀跡
| 出発前に昼飯と思ったけど、こんな大都市なら途中に何か食べる所があるでしょう。 喜多さんのタバコ休憩を待って14:30出発。
K159「さんさん通り」の左側を歩くといきなり歩道上に、武田勝頼によって築城された三枚橋城の石垣で作ったモニュメントはあるし、左手の旅籠、東急ホテルには石垣の一部もある。 静岡県では交差点に名前が付いていないので市街地で迷いそうで不安だったけど、曲がるべく交差点では「御成橋通り」「永代橋通り」と道路に名前が付いているので大丈夫。 右折して本町、左折して下本町は宿場の中心地らしく、少しだけ昔の面影が残る商店街がある。 永代通り右手の浅間神社。 富士山は雲に隠れている。 社前の交差点を左折すると千本松原に続く千本浜道。 整備されていて公園の中を歩いているみたい。 右手の乗運寺は天文六年(1537)に現在の千本松原の松苗を植えたという増誉が開基。 境内には千本松原伐採の反対運動をした若山牧水の墓と歌碑がある。 白砂青松を見ようとさらに寄り道。 ちょっと歩くと千本浜公園入口。 松林に入り込むと方向を見失いそう。 浜は砂でなく砂礫だったけど、海岸に出ると絵に描いたような風景が広がり、富士山もハッキリ見えて寄った甲斐がある。 でも、ふと時計を見ると15:00。 ガーン! 今日の三島宿・原宿間は距離が短いので寄り道三昧にしたけど、ちょっとヤバい。 旧道に戻っていざ西へ、西へ…。
西間門交.を過ぎると旧道の一本道。 ひたすら真っ直ぐ、かたくなに真っ直ぐ。 歩道は左側だけで交通量は多い。 民家がビッシリ並んでいて、古そうな建物や農家の屋敷はあまり見かけない。 歩く前は名所史跡が少ないルートだけど、左に千本松原&右に富士山と景色がいいだろうと思ったら現実は厳しく、時々民家の切れ目で山頂がちょっと見えるくらい。
JR片浜駅手前右に一里塚跡があるそうなので、わざわざ歩道のない右側を歩いてたのに、案内板もなく駅前の交差点に着いてしまった。 悲しすぎる。 もう巡礼者のように黙々と歩く。
左手の松蔭寺に着く頃はもう薄暗くなってしまった。 前回8月と今回12月、日の長さってこんなに違うのね。 山門の前でウロウロしていたら地元のおばさんが、白隠が岡山藩主池田継政から贈られたすり鉢を、折れて傷んだ枝にかぶせたという摺鉢松(山門左)と、明和五年(1768)84歳で入寂した白隠禅師の墓(境内左奥)の場所を教えてくれた。 ありがとうございます。 狙った訳ではないけど『膝栗毛』の弥次喜多のように、「沼津食わず」の旅になってしまった(泣)。 ホントはここで「太いそば」なんだけど、当時原宿の名物といえばやっぱりウナギだよね。 駅前の寿司屋やまと(原346-1)茶屋でうな重(1,300円)を食べ、18:20の横浜行で帰る。 |
おまけ | |
所要時間(休憩除いた正味時間) | 2時間40分(約2時間25分) |
今日1日の所要時間(休憩除いた正味時間) | 6時間45分(約5時間40分) |
万歩計の歩数(今日1日の歩数) | 12,910歩(+13,698歩=26,608歩) |
喜多さんの歩数(今日1日の歩数) | 12,425歩(+12,445歩=24,870歩) |
経費(三島宿〜原宿分交通費含む) | |
往路:JR戸塚駅→三島駅 | 1,280円 |
帰路:JR原駅→戸塚駅 | 1,620円 |
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