2002年 1月20日(日) 宿場の移転が続き、かたくなに真っ直ぐだった東海道の道筋が北に大きく膨らんだため、名所「左富士」が生まれた。 災害さえなかったら、わが神奈川県茅ヶ崎市南湖の「左富士」が東海道唯一だったのに…。
|
09:00 静かさや吉原商店街
| 年末に来た時は人通りの少なさにビックリしたけど、今日も日曜日の朝なので少ない。 9:00岳鉄吉原本町駅前からスタート。
吉原商店街のサイトからダウンロードした吉原宿の地図を持って来たので、左手の脇本陣跡(ノグチカメラ屋)、右手の下本陣跡(薬のコンドウ屋)、左手の脇本陣跡(おもちゃのキムラ屋)、右手の脇本陣跡(オオイカメラ屋)、並びの問屋場跡(メガネのヤナセ屋)、少し進んで上本陣跡(パチンコの富士見会館屋)、向かいの脇本陣跡(和菓子の南岳堂屋)をサクサクとチェック。
石柱や案内板がないのでサミシーと思っていたら、左手の鯛屋旅館の前で写真を撮るのに、舗道に案内板がはめ込んであることに気が付いて、見てきたばかりの商店街を再度確認(汗)。
青葉通りを横断すると再び静かな通り。 左手に道祖神。 青島交.を右折して、潤井川橋の手前を右に旧道。 地図を見ると、この付近は中吉原から続く道との追分だったんだろうね。 そして十字路を左折して富安橋。 複雑だ、ふぅ。 住宅地の中を歩く。
県総合庁舎を過ぎて左手荻野家の玄関脇に、文政三年(1820)間の宿・本市場「鶴の茶屋」に建立された鶴芝の碑。 振り向くと富士山がキレイだけど、どの部分が鶴に見えるのか悩む…。 K396(旧R1)を渡ると道幅が狭くなる。 左手に榎が植えてある本市場一里塚跡。 右側は大長屋で跡形もない。 旧道沿い左側は川で、対岸は王子製紙屋の工場の塀なのに、橋が幾つも架かっていて不思議な風景。
10:55富士本町商店街に出る。 JR富士駅に向かい、ペデストリアン・デッキを上り、改札前のオレンジハウス屋に駅弁「竹取物語」(950円)のディスプレイ。 でも売り切れ(汗)。 ガイド本のTELに電話したら、駅ホームの売店に在庫があるというので改札口まで持って来てもらう。 わがままな旅人のためにありがとうございます。
静岡中央両替屋12:05スタート。 旧道は交通量が少なく静かで歩きやすい。 途中卵の自販機があって珍しい。 右手常夜灯、左手札の辻と続き、旧道右側が用水路でイイ雰囲気の家並み。
歩いていると正面に、延宝二年(1674)古郡重高・重政・重年の親子孫三代が約50年かけて完成した雁堤。 上ってみると高い!長い!デカい! 富士山もデカい! 右手には人柱となった僧侶を祀った御所神社。 昔は吉原宿の先まで蛇行していた暴れ川だったので、当時は大変だったのね。 水量タップリの富士川を渡ると、右手に慶長十二年(1607)富士川舟運を開いた角倉了以紀功碑と渡船上り場常夜灯。 向かいのローソン茶屋の左並びに旧道入口があるはずなので、交通量の多いK10を走って横断(よい子は真似しないで!)。 案内板もなく目立たないので通り過ぎてしまったけど、戻って左クリーニング屋&右魚屋の間の坂を上る。 暴れ川の河岸段丘を上ると間の宿・岩淵。 時間が止まったような静かな家並みで、キノコのような形の常夜灯が点在している。 宿内ではキノコというより、雨後のタケノコのように常夜灯が生えていて(笑)、思いがけずイイ感じの旧道。 度重なる水害のため、宝永四年(1707)12月から3ヶ月かけて現在の場所に移ったそうで、遠く原宿・吉原宿から岩淵宿まで水との戦いの歴史がある。
左手に地図が貼ってある休憩所花みずき。 無料の甘酒につられて中に入り、ボランティア(助郷?)のおばさんたちに昔話や向かいの小休本陣常盤家の話を聞く。 女優常盤貴子の父親の実家で、ガイド本にも載ってないので得した気分(笑)。
トボトボ歩いていると正面に岩淵一里塚。 立派な榎が立っている。 左側は二代目なのでちょっと小振り。 久々の2つ揃っているペア塚。 富士川第1小学校の校庭でトイレを借りる。
戻って電柱の「中部電力」の看板を目印に旧道へ。 この付近の字名が新町本町(すごい地名)で、道端の所々に無人のミカン売り場ならぬ、売り台があり1袋100円。
左手の光蓮寺は「海前院」と表札にあるくらいで、坂を下ると正面が海! 手前に日本軽金属屋の工場があっても景色がイイ。 丁字路を右折すると左手に蒲原一里塚跡。 家並みに埋もれている。 |
おまけ | |
所要時間(休憩除いた正味時間) | 7時間15分(約6時間05分) |
万歩計の歩数 | 21,165歩 |
喜多さんの歩数 | 21,756歩 |
経費 | |
往路:JR戸塚駅→吉原駅 往路:岳鉄吉原駅→吉原本町駅 | 1,890円 200円 |
帰路:JR新蒲原駅→戸塚駅 | 1,890円 |
Vol.13 原宿← | 2001年夢中の旅 MENU | →Vol.15 蒲原宿 |
Copyright (C) 2002 TORAZOU, All Rights Reserved.