2002年 2月16日(土) 広重の版画の中で名作中の名作、4泊目の蒲原宿。 雪景色と朝歩いたイメージと重なって静寂が似合いそうだけど、本陣が2軒もあるし、富士川の川留めの時はスゴい賑わいだったんだろうね。 でも雪って降るの?
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08:15 東木戸跡&常夜灯
| 蒲原宿は端から端までしっかり歩きたかったので、8:15前回の終点、常夜灯とセットになってる東木戸跡をスタート。 旧東海道はここでクニャッと枡形に曲がってる。
宿内に入ると車がやっとすれ違えるほどの旧道らしい道幅で、古い民家が数多く残っていて雰囲気がイイ。 右手の山から下りてくる日本軽金属屋のデッカいパイプにビックリしたけど、諏訪町・八幡町・天王町と神社の名前が付いた地名が続く。
小川を左折するとK396(旧R1)手前に広重「夜の雪」碑。 名作「蒲原 雪の夜」の風景がこの付近らしい。 エー!って感じだけど地元の人が碑まで建てて、しかも今より面影の残っていた昭和三十五年(1960)製だからなぁ。 歩いてみた感じでは、新坂と一里塚の間のような気がする…けど…。
向かいの黒い塀が西本陣(平岡本陣)跡。 ってことは東本陣もあるってことだけど、『膝栗毛』では喜多さんが本陣の裏口からご飯をくすねて、木賃宿にいる弥次さんの所に持って来るシーンがある。 フィクションなのに、ここが現場だって思わせてくれる。
左手の志田家・蔀戸のある家や、右手の増田家・美しい格子戸の家など、めったに見られない和風の民家を眺めていると癒されるなぁ。 案内板が充実して、宿全体がテーマパークのようになっている、和みの街並み。 宿場が終わる頃に旧道が左90度に曲がっているけど、これも枡形なのかなぁ?
右折してK396は右側を歩く。 右手に蒲原町代官所があるので、「お休み処」の地図があるんじゃないかと思って寄ってみたけど閉まってた(当たり前か)。 気を取り直して西へと進む。 向田川橋の欄干には町のシンボル、桜と桜エビ。 右手の魚屋、秋田屋には蒲原名物イルカのスマシ。 9:35JR蒲原駅。 東名高速の高架をくぐるとK396は右に曲がるけど、旧道は真っ直ぐ進む。 右手に造り酒屋の神沢川酒店屋。 そして両側に江戸から39里目の由比一里塚跡。 左側は木が植えられているけど、右側は石柱だけで寂しい。 少し進むと蒲原宿のように道が枡形に曲がっているので東木戸跡かと思ったら、こちらは高札場跡だった。 アスファルト道路の右側部分がブロック敷きになっているので、用水路の跡かと思って眺めながら歩いていたら、民家の塀の真ん中に御七里役所跡の案内板が埋め込んであるのでちょっとビックリ。
左手に慶安事件で有名な由井正雪の生家正雪紺屋。 そして向かい右手に由比本陣跡。 ここで終点と思ったけど、本陣跡に併設されている東海道広重美術館を見学してからにする。 |
おまけ | |
所要時間(休憩除いた正味時間) | 3時間00分(約2時間50分) |
万歩計の歩数 | 7,532歩 |
喜多さんの歩数 | 7,412歩 |
経費 | |
東海道広重美術館入館料 | 500円 |
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