とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.32
〜白須賀宿→二川宿〜
5.7km

画像2003年 7月27日(日)
かつては元町にあった白須賀宿。 宝永四年(1707)地震&津波の被害により、翌年現在の場所に移転。 おかげで丘陵の上から眺める遠州灘は絶景。 JR・旧R1が宿場と離れているため古い家並みが残る。

画像


画像
14:45 白須賀宿の民家

画像
14:45 枡形の曲尺手

画像
15:00 火防樹のマキ

画像
15:05 猿が並ぶ庚申堂

画像
15:10 境宿の道しるべ

画像
16:00 細谷一里塚跡

画像
16:00 一面黄土の畑

画像
16:25 ニコニコとヒマワリ

画像
17:10 二川一里塚跡

画像
17:15 妙泉寺の芭蕉句碑

画像
新居名物のうず巻き

 平成十三年(2001)にオープンした湖西市の無料施設おんやど白須賀は白須賀宿の歴史や街道の様子を展示。 畳の休憩所もあるので寝っ転がってボーっとできる。 14:25スタート。
 係のおじさんに尋ねると、この先の潮見坂公園は敷地内に白須賀中学校ができたので、以前より狭くなったと教えてくれた。 公園というより見晴台で、広重の「白須賀」のような景色がイイ。

 台地の上を歩くといよいよ白須賀宿。 格子戸のある民家が多く、和みの家並み。 旧道を裏道とする車も少なく静かで、暑いせいもあって人も歩いていない。 少し進むと枡形が残っている。 案内板には曲尺手とある。
 民家には屋号が吊してあり、筆文字が達筆。 左手の白須賀郵便局は「東屋」。 並びに「東伝馬」という看板の建物。 右手白須賀髪結い屋に大村庄左衛門本陣跡。 並びに脇本陣跡。 高札場跡は見つからず、湖西交通バス停に問屋場跡

 信号のある交差点を過ぎると、右手にブロック塀に囲まれた国学者夏目甕麿邸跡。 そして旧道両側に火防樹のマキ。 もう2〜3本くらいしかないけど、静岡県内で火除け地が残っているのはここだけ。 急にマリンバ風シンセの音色で「エリーゼのために」が宿内に流れる。 3時の時報だ。

 右手に天和元年(1681)建立の庚申堂。 天保十二年(1841)の再建で鬼瓦が立派だけど、瓦が重いのか?支柱で支えてある。 陶器の三猿・四猿!が並んでいるのが何かミョーで面白い。
 「何してるの?」と女の子に話しかけられる。 小1の花子ちゃん(仮名)7歳で、建物や石柱を撮っているのが珍しいらしい。 「時々リュックを背負った人が歩いてるでしょ?」「うん、探検してる!」。 なるほど、おらたちって探検隊? 右手に火除け地跡

 上り坂の先にK173(旧R1)。 気が付かないうちに白須賀宿が終わり、その手前右手に静岡県最後となる境宿の夢舞台道しるべ。 静岡県とは長い付き合いだったけど、おかげで楽しく旅ができた。 並びに谷川道道標。 その谷川道を挟んで高札建場跡。 向かいにステンレスの柱で保護された石柱があるけど何?
 鉄道や国道が白須賀宿をはずれたおかげで、昔の面影が残っていてあまり観光地化されていないのがイイ。 しかし花子ちゃんが追ってくる。 家は「この先」というので一緒に歩く。
 K173に合流すると右に旧道。 再び合流して交差点を渡ると、目の前は一面田んぼで民家もない。 しかも愛知県との県境。
 花子ちゃ〜ん、やっぱり家は白須賀宿内なんだって? ヒエー!おらたちって誘拐犯? シャレにならないので、出会った庚申堂まで連れて戻る。 最近連れ去り事件が増えているのでこれは危ない。 25分のロスでグッタリ。 ふぅ。

 15:50気を取り直して境川。 静岡県・愛知県の境だけじゃなく、遠江国・三河国の境でもある。 愛知県って今まで通過するだけで見知らぬ地域なので、どんな風景・文化があるのか楽しみ。
 でも一里山東交.でR1と合流して、いきなりキビシい歩道歩き。 右側を歩く。 一里山交.を過ぎるとこんもりとした森。 神社仏閣と思っていたら細谷一里塚跡だった。 本来なら戻って進行方向を向いて撮影するんだけど、“花子ショック”でもう元気がない。

 ここから先は旧東海道の諸先輩のサイトを見ていて楽しみにしていた、一面“キャベツ畑”が続く台地…と思ったら、時期が悪かった。 ちょうど収穫期のジャガイモ畑や、タマネギ・トウモロコシなどの収穫が済んで小石混じりの黄土になった畑が続く…。
 三ッ坂交.を過ぎると緩やかな下り坂。 前方には立岩。 しばらく歩いて16:30籠田交.にオアシスのようなサークルK茶屋。 名物「勝和餅」の代わりのアイスとお茶を買って15分休憩。 ここから再び緩やかな下り坂が続く源吾坂で、だんだん賑やかになってくる。 左手に神鋼電機屋のデカい工場。 右手に新幹線高架の壁。

 二川ガード南交.を右折して新幹線高架をくぐり筋違橋を渡る。 旧道はグニャッと右カーブして第2東海道踏切を越えるとすぐ左折。 てっきりここが枡形と思ったら違っていた。 今までの風景が嘘のように、ここから格子戸のある民家が建ち並ぶ。
 右手タバコ屋角の丁字路に二川一里塚跡。 二川宿も旧道がR1と平行しているので、白須賀宿と同じように静かだと思っていたら、裏道になっているらしく交通量が多くて撮影が大変。

 並びに妙泉寺。 境内には寛政十年(1798)に建立された芭蕉句碑がある。 味噌・醤油醸造の商家東駒屋には格子戸のある家屋が4軒分並んでいる。 敷島パン日の出軒屋に東問屋場跡、民家の庭に脇本陣跡と、狭い区間に見どころがギッシリ。 「五右ヱ門酒店」なんて店もある。 左手の馬場本陣跡に併設された二川宿本陣資料館はもう閉まっていた。 並びに高札場跡。 右手民家の玄関脇に西問屋場跡。 道路が拡がる手前左手に立場茶屋跡。 宿場と立場がくっついてるの? 歩道の左側を歩く。

 17:40二川駅前交.で本日の旅は終わり。 駅舎をはじめ敷地内は改装したてのホヤホヤで、ロータリーの中に岩屋八丁道標。 今回は「白須賀宿の巻」なのに二川宿内をシッカリ歩いてしまった。
 汗だくだけど駅周辺に銭湯はなく、体を拭く余裕もなく17:50浜松行に乗車。 キモチ悪。 静岡駅からは朝と同じ車種でボックス席に座れたので、新居宿で買ったうず巻きを食べる。
 車内で“教科書”を読み返していたら、二川宿内に2ヶ所ある枡形をチェックし忘れた。 本陣資料館も見学できなかったので、次回はもう一度二川宿内を眺めてから出発しよう。

ΔTOP

おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間15分(3時間00分)
今日1日の所要時間(休憩除いた正味時間)7時間05分(5時間15分)
万歩計の歩数(今日1日の歩数)14,945歩(+10,624歩=25,569歩)
喜多さんの歩数(今日1日の歩数)14,110歩(+ 9,651歩=23,761歩)
経費(新居宿〜二川宿分交通費含む)
往路:JR戸塚駅→新居町駅「青春18きっぷ」
(JR戸塚駅→新居町駅普通運賃)
2,300円
(4,310円)
帰路:JR二川駅→戸塚駅「青春18きっぷ」
(JR二川駅→戸塚駅普通運賃)
途中下車につき0円
(4,310円)

<<前のページに戻るΔTOP

Vol.31 新居宿 2001年夢中の旅 MENU Vol.33 二川宿

Copyright (C) 2003 TORAZOU, All Rights Reserved.