とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.31
〜新居宿→白須賀宿〜
6.5km

画像2003年 7月27日(日)
新居宿といえば新居関所。 慶長五年(1600)今切口付近に設置され、渡船場が敷地内にあった。 地震・津波の被害により2度移転して、現存する面番所・書院などは安政二年(1855)に建て替えられたもの。

画像


画像
10:35 紀伊国屋資料館

画像
10:55 蒲焼きダレのカメ

画像
11:10 飯田武兵衛本陣跡

画像
11:20 新居一里塚跡

画像
11:30 橋本宿の風炉の井

画像
11:35 昭和の松並木

画像
12:25 新居といえばウナギ

画像
13:15 大倉戸の立場跡

画像
13:45 元町一里塚跡

画像
13:50 雨ざらしの潮見観音

画像
13:55 潮見坂入口

 明け方に自宅を出たのに電車に乗っている時間が長く、10:00JR新居駅着。 準備運動してから出発すると右手に種田山頭火歌碑。 そう、ここは昔なら水の上なんだ。
 ホントの出発の前に新居関所の向かい、道の左側に舟囲い場跡の矢印があるので、住宅地の中を進んで左手の電話ボックス横の石柱をチェック。 向かいには立派な屋形常夜灯

 旧道に戻り関所前を10:35スタートすると、左手すぐに旅籠紀伊国屋で今は「新居宿旅籠紀伊国屋資料館」。 受付で関所とセットだと安くなると言われたけど、関所では聞いてないよぉ。
 パンフによると元禄十六年(1703)紀州藩御用宿となり、正徳六/享保元年(1716)「紀伊国屋」の屋号を掲げ、七里役所を置いたこともある上旅籠。 浪花講の定宿でもあり、浪花講定宿帳の写真には日坂宿川坂屋・舞坂宿茗荷屋の名前も! 20分ほど見学。
 向かいの卯月園(新居1293)屋でうず巻きを買う。 前回大黒屋茶屋で新居のお土産を尋ねたらあと引煎餅と一緒に教えてもらい、名前が気に入って後日予約して、今日はHPからクーポン券を印刷してきたので1本130円が1割引でお得。

 並びの丁字路交差点角の疋田医院に疋田弥五助本陣跡。 交差点正面が飯田武兵衛本陣跡。 左折して右側を歩くと空き地に疋田八郎兵衛本陣跡。 旧道は狭いけど交通量が多い。 タカスペット屋に寄馬跡。 馬の代わりに金魚や小鳥でいっぱい。

 常夜灯を過ぎると左手に民家とPの間にポツンと新居一里塚跡。 石柱がカビで黒ずんで、周りの石垣とマッチしすぎて目立たない。
 少し進むと旧道は右折&左折の枡形になっていて、左折する手前右手に棒鼻跡。 新居宿の西のはずれで、一度に大勢の人が通行できないように土塁が突き出ていたそうだ。 今は石柱&案内板より「平太郎のたいやき・たこやき」って看板の方が目立つ。

 R1に突き当たり橋本交.地下道をくぐり左側を歩く。 中世の橋本宿で、浜名湖に今切口ができる前は湖南側の海岸沿いを歩いた。 橋本西交.の手前に、建久元年(1190源頼朝が上洛の際に橋本宿に宿泊して茶の湯に使用したという風炉の井。 新居町は傷んでいる案内板が多く読み辛かったけど、ここは北向きで日に当たらないのが幸いして?状態がよい。 向かい正安二年(1300)創建の教恩寺境内にはイチョウの“切り株”に案内板。

 交差点を右に旧道。 車が少なくなってホッとしていると、左側に松並木。 案内板によると、以前あった松並木は松食い虫の被害で全滅! 昭和六十二年(1987)静岡県グリーンバンク事業で植裁復元したとある。 夢舞台道しるべといい、静岡県ありがとう。
 並木の中に永享四年(1432足利義教が富士遊覧の途中に立ち寄ったという廃寺紅葉寺の矢印。 右折して正面の石段を上るとベンチがあって、狭いけど公園のようになっている。 建物がないので、左奥に並んでいる無縫塔が無縁仏みたいで気の毒。

 旧道に戻ると左手のR1沿いに、前回新居駅で大黒屋茶屋と一緒に紹介された、喜多さんと同じ名前のうなぎ処かねはち(浜名3747)茶屋。 11:50店内に入ると、土用の丑の日だけあって超満席。 旧道沿いは食べる場所がないので、ジッと1時間5分休憩。
 ついうな重(1,365円)を注文したけど、喜多さんが頼んだうな丼(1,050円)の値段が魅力的。 とらぞうのお薦め!

 旧道沿いはコンビニ茶屋もないみたいなので、自販機でPETを買い13:00スタート。 待合い席で順番待ちの間、郷土誌を眺めていたら中世の旧道左側は海岸になっていた。 右手は丘陵で左手の田畑は一段低く、当時の旧道はかなりの急斜面にあったのか?
 左手の「MATSUYAMA」と書かれた大長屋3棟を過ぎると、車道に向かって藤原為家・阿仏尼歌碑。 鎌倉時代の彼ら夫婦は現在の景色を見たら、どんな歌を詠むんだろう?
 左手に団子屋のある交差点を過ぎると、歩道と中央線がなくなり、代わりに民家が現れ旧道らしい風景。 左手に大倉戸の立場跡。 少し進むと右手に火鎮神社。 並びに白須賀宿の道しるべと案内板。 えっ!もう白須賀っすか? …。

 ダラダラと緩やかな上り坂。 峠右手のヤマザキショップ屋の自販機前で10分休憩。 振り返ると旧道らしい一本道。 感動。
 右手田中建築屋手前の民家の前に元町一里塚跡高札場跡のセット。 元町の家並みにホッとする。

 右手に蔵法寺。 岡山藩主池田綱政が元町時代の白須賀宿に泊まった夜、潮見観音に「津波がくるので早く立ち去るように」と夢告げされて難を逃れたそうだ。 本尊の観音様は木造観世音

 右手に道しるべと格子戸のある民家。 民家左側の道標には「左新道 右旧道」と彫られてあり、右折すると丘陵へと進む潮見坂。 ビュー・ポイントを撮るために振り返りながら進むけど、海岸線はおろか潮見バイパスにさえぎられ水平線すら見えない。
 坂はだんだん急になり、うつむいて歩いていたら右手のうないの松を見過ごしてしまった。 でも急な“登り”で息が切れるので、道を戻ってまで松を見とうない。 …。

 左手から道が合流してくる場所は景色がいいけど、建設中の建物があるのでもう見られなくなるね。
 14:05左手のおんやど白須賀で新居宿の旅は終わり。

ΔTOP

おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)3時間30分(約2時間15分)
万歩計の歩数10,624歩
喜多さんの歩数9,651歩
経費
新居宿旅籠紀伊国屋資料館普通入館料200円

<<前のページに戻るΔTOP

Vol.30 舞坂宿 2001年夢中の旅 MENU Vol.32 白須賀宿

Copyright (C) 2003 TORAZOU, All Rights Reserved.