とらぞうのおかち日記「1歩2歩散歩」SPECIAL
 2001年夢中の旅 
東海道五十三次


Vol.20
〜丸子宿→岡部宿〜
7.8km

画像2002年 5月 3日(金)
立ち寄った茶屋で夫婦ゲンカに巻き込まれ、弥次喜多はとろろ汁を食べ損なったけど、サービス精神旺盛の広重の版画の中で、やっと食べることができた。 おらたちも仇を取ってやったけど、もう腹一杯…ゲップ。

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12:20 丁子屋のとろろ汁

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12:50 ピカピカの高札場跡

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13:15 片桐且元夫妻の墓

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13:20 なんじゃもんじゃ

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13:35 丸子紅茶の看板

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14:30 宇津ノ谷集落入口

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14:35 陣羽織のお羽織屋

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14:40 十団子の慶龍寺

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14:50 宇津ノ谷集落一望

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15:15 坂下地蔵堂の石段

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15:50 十石坂観音堂

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16:05 二代目の笠懸松

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16:20 内野本陣跡

 慶長元年(1596)創業の丁子屋(丸子7-10-10)店内は見かけよりも広い。 入口付近は資料館で十返舎一九木像や当時の旅人の持ち物などを展示。 奥には棟続きの部屋が数室あるけど昼時なので満席。 「丸子」を注文。 とろろで1,380円は高い気がするけど、白味噌仕立てで美味い。 しかも量が多くて腹が苦ひぃ…。

 丁子屋の前を横切ると右手に馬頭観音。 そのまま山へと向かうと永正元年(1504宗長が庵を結んだ柴屋(現柴屋寺)がある。 国指定史跡&名勝。
 12:50丸子橋をスタートすると、何と!丸子川は枯れ川で水がない! 橋を渡った右手にピカピカの高札場跡。 丸子宿に現存している高札のレプリカだそうだ。

 二軒屋交.でR1と合流。 右折して寄り道するのに地下道をくぐって二軒屋橋を渡ると庚申塔。 新旧仲良く並んでる。 茶畑を眺めながら進むと、源頼朝の創建という誓願寺
 境内には慶長十九年(1614)方広寺大仏鐘銘事件で徳川家康に弁明するため奔走した豊臣家の家臣、片桐且元夫妻の墓が仲良く並んでる。 本堂裏には市指定天然記念物モリアオガエルの繁殖地(池)もある。
 山門を出るとPに雪が積もったように花が咲いてる木を発見! 後で調べたらモクセイ科のヒトツバタゴで「なんじゃもんじゃ」と呼ばれている木だった。 初めて見てビックリ、名前もビックリ。

 R1に戻り左側の歩道を歩く。 さらに左側の旧道を進むと、左手に日本の紅茶発祥の地丸子紅茶の看板。 明治政府に製茶技術習得のために派遣された多田元吉が、明治十年(1877)インドから原木を持ち帰ったのが始まりで、さすがお茶処静岡県。 初めて知ってビックリ、紅茶なのでビックリ。

 のんびり田舎道と思ったのに、R1は片側2車線で交通量も多く車の音がウルサい。 旧道の道筋はズタズタだけど右手に太いが1本ポツンとあり、ここが旧東海道なんだと示してくれる。
 13:40東海道(丸子6316-1)茶屋で15分休憩。 旧道に戻るとまた太いが1本。 排気ガスの量を考えると松の将来が心配。
 赤目ヶ谷中交.の丸子赤目ヶ谷歩道橋を渡ると丸玄工芸の金ピカの観音様が不気味。 R1に合流しそうになるけど、赤目ヶ谷西交.でさらに右に進む。 でもすぐに合流して右側の歩道を歩く。 歩道歩きはイヤだけど、所々に「東海道ルネッサンス」のプレートが貼り付けてあるのでちょっと満足。

 宇津ノ谷逆川歩道橋でR1の左側に渡り、14:15道の駅・宇津ノ谷峠茶屋で10分休憩。 車でドライブの時は便利なのでよく道の駅を利用するけど、徒歩の旅で利用するとはね。 でも宇津ノ谷峠には立場があったそうなのでグッド・ロケーション。
 左手に応和元年(961)頃に成立したという『伊勢物語』で有名な蔦の細道東入口。 平安時代の官道があって感ど…。 トンネルを見ながらR1の右側に渡ると、正面に古い民家が並んでいてイイ感じと思ったら、おらたちが車道を歩いているのに気が付く。 ガクッ。 隣の歩道橋を渡った方がよかった。
 これから山道で土・草木の匂いがして癒されるなぁ。

 左にレンガ風石畳の旧道。 ここから宇津ノ谷集落なんだけど、古い家並みとミスマッチ。 だんだん観光地化してきて小綺麗になっていくのでしょうか? 右手に天正十八年(1590豊臣秀吉小田原北条氏討伐の際に立ち寄ったお羽織屋。 大軍を通すのに蔦の細道だけでは不十分なため、旧東海道となる宇津ノ谷峠を開削したそうなので、さすが一夜城を築いた男。

 そうはいっても東海道とは思えないつづら折りの登山道で、箱根・さった峠を体験しているけどキツい。 左手に馬頭観音。 かなり登って視界が広がると、宇津ノ谷集落が一望できる。 この先「崖崩れで迂回」する旨の案内板があり、江戸時代の石垣の下を歩く。
 息を切らしながら進んでいくと峠のかたわらに地蔵堂跡。 これで下りなので楽だけど、昔の人はよくこんな険しい道を歩いたものだと感心。 思ったよりも急坂なので、レンガ道はイヤだけど石畳が欲しいなぁ。 左手の笹やぶの中に髭の題目碑。 足下のR1から聞こえる車の音が騒がしい。

 坂の下で蔦の細道と合流して、少し下ると右手に羅径記の碑が置いてある坂下地蔵堂。 石段に座って10分休憩。
 蔦の細道西入口からR1にぶつかり、左側の歩道を歩くと斜面に茶畑。 今日のゴール、岡部町は玉露の産地。 廻沢口交.岡部町横添(廻沢口)歩道橋から右側の旧道(K208)に入ると、右手に廃墟になった古い民家。 古い民家を見るのは楽しいけど廃墟は寂しい。 岡部川づたいに旧道をのんびり歩く。 のほほん、のほほん。

 真っ直ぐな道の左手に岡部宿入口の案内板。 右手の十石坂観音堂は丘陵の中腹にあるので、旧道ってホントは蛇行してたんじゃないの? 少し進むと枡形跡。 でももう面影がない。
 K208(旧R1)は岡部橋の手前で左にカーブするけど、右に旧道(ってゆーか真っ直ぐ)。 入口に「旧東海道」の標柱がある。

 右手に手書きで西行ゆかりの笠懸松の案内。 畑の中に壁のような竹山があり、登り口に「ご自由に」と杖が数本置いてある。 竹山というより竹畑と言っていいほどタケノコを掘った跡があり、名産だけのことはある。 頂上には松と、西行に破門された弟子の西住句碑。 息が苦しくて目の前は星が飛んで(☆o☆)よく見えない。 坂道は下りの方がキツいというけどその通りで膝がガクガク。 竹山をパスした喜多さんは元気にサクサク歩く。 ちょっと待ってくれぇ!

 旧道に戻り三星寺、西行座像がある専称寺を眺めてK208に合流。 左手の大旅籠柏屋は天保七年(1836)に建てられた元旅籠で国の有形文化財! デカくて幟がたくさん立っているのでかなり目立つ。 逆に岡部交.左手の内野本陣跡はひっそり。
 火の見櫓手前の旧道を左折すると、古い民家が並び旧街道らしい家並み。 山深いはずの宇津ノ谷峠は車の音が騒がしかったけど、岡部宿内の住宅地を歩いている方が静かなので面白い。

 突き当たりを右折するとK208。 16:30今日の旅はここが終点で、岡部町代官所を撮っていたらバスが来たので走って飛び乗る。 6時間半かけて歩いた道のりが、バスだと30分という自虐的な帰り道。 JR静岡駅から17:31横浜行で帰路に着く。
 でも帰りの車内で反省。 横浜行は乗り換えなしで楽なので、バスの時間を静鉄のサイトで調べた甲斐あって予定通りに乗れたけど、岡部宿内を慌ただしく通過したのであまり記憶に残ってない!

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おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間)4時間20分(約3時間45分)
今日1日の所要時間(休憩除いた正味時間)6時間40分(約5時間50分)
万歩計の歩数(今日1日の歩数)17,052歩(+10,383歩=27,435歩)
喜多さんの歩数(今日1日の歩数)15,249歩(+10,332歩=25,581歩)
経費(府中宿〜岡部宿分交通費含む)
往路:JR戸塚駅→静岡駅2,210円
帰路:静鉄バス中部国道線岡部役場前→伝馬町
帰路:JR静岡駅→戸塚駅
600円
2,210円

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