2004年10月11日(月)
広重の描いた石部宿は、草津宿とは目と鼻の先「目川の立場」の茶屋。 暖簾に「いせや」と描いてあり、2軒ある伊勢屋のうち「京伊勢屋」。 でも関東人としては天井川が珍しいので、つい土手を上っちゃう(笑)。
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08:00 石部宿西縄手の公園
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今回の宿泊は旅籠HiBARI(草津市若竹町8-4/077-562-0618)で朝食が210円。 安いのが魅力だけど、部屋がちょっと狭かった。 よく考えると、今日の終点草津宿に泊まるのはよくなかった。 旅の行程が宿泊した地域に戻る感じになるので、石部宿がある湖南市内か、せめて栗東市手原辺りにすればヨカッタと反省。 7:41草津駅発のJR草津線。 8:00松並木の東屋をスタート。
車道に合流すると左手に五軒茶屋橋。 案内板に「五軒茶屋へ」「古道から伊勢落」とある。 “古道”という表記はそそられるけど、天和三年(1683)野洲川の氾濫で通行不能となり、迂回路が新設されたそうだ。 明治期に元に戻ったそうだけど、南下する五軒茶屋方面が上道というので迂回コースを進む。
しばらくすると道路工事のトラックがガンガン走っている。 山に沿った右手の道を進んで名神高速をくぐることになるけど、狭い道ではトラックが来ると避けられないので、ヒヤヒヤ&ドキドキ。
8:35左折すると伊勢落の集落。 栗東市となり、東海道の案内と思われる古い屋形の標識がイイ感じ。 旧道の蛇行具合もイイ感じだけど、車が多いので落ち着かない。
JR草津線善光寺踏切を渡ると、線路に平行する車道。 新しい道ができれば車の流れが変わって、旧道が歩きやすくなるね。
旧道に戻ると枡形のように左カーブして、右手に福正寺。 地名にもなっている六地蔵の1つ、木造地蔵菩薩立像が国指定重要文化財。 残りの5体はどこにあるの?
旧和中散本舗を過ぎると左側にK116があるためか?旧道は車が少なく静か。 ふと見ると六地蔵から小野村にかけて民家に屋号が吊してある。 左手の布団屋オオスミ屋には「綿屋」と屋号が吊してあるので、創業何年なのか?宣伝してほしい。 六地蔵には一里塚もあったそうなので、案内板も設置してほしい〜。
背の高い松が見えるので、松並木の名残か!と期待したら稲荷神社。 以前は枝振りのイイ松があって、傘松の宮と呼ばれていたそうだ。 関西に入ってから立派な松並木を見ていないなぁ。 旧道は左カーブして、信号のないK55を渡ると左手に鈎の陣所ゆかりの地碑。 長享元年(1487)足利義尚が六角高頼征伐のため陣を置いた場所で、本陣自体は左手南方の安養寺や右手のR1を挟んだ永正寺にあったそうだ。 碑の周りは歌碑が建ち並び、ちょっとした公園になっている。 土手に上ると上鈎池。 三上山を眺めながら10分休憩。
旧道を進むと、右手の民家にボートが立てかけてある! そんなに氾濫するのかな? その先は橋を渡るために上り坂になっている葉山川。 土手はまあまあ高いけど、天井川になり損ねたのね。 葉山川橋から眺める旧道がイイ感じ。
突き当たりの正面に高い土手。 新しめの道標もあり、東海道や中山道を指している。 土手に上ると天井川の金勝川で、その奥に目川池。 振り返ると三上山が見えて眺めがイイ。 しかし、土手を降りて旧道を横切ろうと思ったら、車が多すぎて渡れない。 交通量は四日市の日永よりも多いかも。 現代の難所。
目川には一里塚があったそうだけど、見当たらないので不安がいっぱい。 ヒヤヒヤしながら進むと右手に目川地蔵院。 “地蔵”院だけど、木造伝観音菩薩像立像が市指定文化財。
少し進むと民家の庭にひょうたんがいっぱい! YATTA! 大中小、さらに極小と並んでいる、ってゆーか干して?ある。 垣根も塀もないのでズカズカ入って撮影。 カワイイひょうたんの写真が撮れてウレシい。 ありがとうございます。
「田楽の里」を過ぎると道が広くなる。 左は土手で、右は民家の2階が玄関みたいな高低差。 目川の立場で休憩できなかったので、土手に上って10分休憩。 草津川なのに水がない!(◎o◎) 大路3交.を渡り、左に草津川のトンネルを見てR1沿いを東に進むと、左手にうばがもちや(大路2-13-19)。 食事処宿場そば茶屋が併設されているので、ここで昼食にしんそば(900円)。 食後はもちろん、草津名物のうばが餅。 売店には食べるスペースがないけど、食事処で注文できる。 店内は分煙されていて、禁煙席にはうばがもちやの古い看板が飾ってある。
満足して東海道に戻り、土手に上って草津川橋を渡る。 往時の草津川は渡しだったそうだけど、渡しの名前はないのかな? 草津川左岸は江戸方の坂口見附。 左手に文化十三年(1816)製で市指定文化財の火袋付き横町道標が建っている。
土手を下り、10分足らずで突き当たりの追分見附。 右手のトンネルが中山道で、草津宿の江戸方見附は東海道の坂口と中山道の追分と2ヶ所にあった。 トンネル左側には小っちゃい高札場跡。 トンネル右側には火袋付きのデッカい追分道標。 さっきの横町道標と同じく文化十三年(1816)製で市指定文化財。
追分を左折すると、すぐ右手の草津宿本陣である田中七左衛門本陣が本日のゴール。 国指定史跡で、寛永十二年(1635)から本陣職を235年務めた。 旧東海道で本陣が現存するのは、この草津宿本陣と二川宿馬場本陣の2軒だけ。 まだ石部宿の巻なんだけど(笑)、次回の出発時間を考えると閉まっているはずなので、今日見学しなくちゃ。(^_^;
13:30本陣を出て、今日の旅は終わり。 歩数だけ比べると前日の6割も歩いていないので、もう少し歩いておきたいけど、今日は足が痛くてモチベーションが下がっている。 もう京都が目の前なので、早く着いてしまいたい気持ちと、遙かななる三条大橋を目指していつまでもグズグズと歩いていたい気持ちが交錯している。 |
おまけ | |
所要時間(休憩除いた正味時間) | 5時間30分(約4時間10分 |
万歩計の歩数 | 17,196歩 |
喜多さんの歩数 | 16,276歩 |
経費(水口宿〜石部宿分交通費含む) | |
往路:JR戸塚駅→横浜駅 往路:三交バス横浜駅東口→関バスセンター 往路:JR関西本線関駅→草津線貴生川駅 往路:近江鉄道貴生川駅→水口駅 | 210円 6,620円 480円 230円 |
宿路:JR草津線石部駅〜草津駅(往復) | 380円 |
帰路:JR草津駅→JR戸塚駅 帰路:新幹線自由席特急券米原駅→新横浜駅 | 7,350円 4,410円 |
ビジネスホテルHiBARI宿泊料 | 4,000円 |
史跡草津宿本陣入館料 | 200円 |
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