とらぞうのおかち日記
 1歩2歩散歩 
東日本編


Vol.04
〜佐屋路 その1(熱田→東神守)〜
16.7km

画像 2004年 4月 3日(土)
佐屋路は寛永三年(1626)&十一年(1634)3代将軍徳川家光の通行を契機に整備が進められ、寛文六年(1666)道中奉行が管理する街道となった。 東海道熱田宿の追分からしばらくは美濃路と一緒。

画像


画像
06:50 バームクーヘン?

画像
07:45 源頼朝出生地

画像
07:55 断夫山古墳

画像
08:05 鉄製の観音様

画像
08:30 佐屋路道標

画像
08:55 五女子一里塚跡

画像
09:10 佐屋街道碑

画像
10:30 荒子観音多宝塔

画像
10:45 利家誕生之碑

画像
11:30 柳街道道標

画像
12:05 イタリあん…かけ?

画像
12:45 岩塚宿の家並み

画像
13:00 日本武尊腰掛石

画像
13:20 万場の渡し常夜灯

画像
13:35 円光寺の常夜灯

画像
14:20 千音寺一里塚跡

画像
14:55 七宝焼原産地道標

画像
15:15 義経の弓掛松跡

画像
15:35 神守一里塚

画像
18:45 手羽先で乾杯!

 JRムーンライトながらで5:59熱田駅着。 神宮前商店街を通り、神宮前駅手前のロアール(熱田区神宮3-5-8)茶屋でモーニング。
 再び熱田神宮でお参りするため東海道「宮宿の巻」を逆にたどると、永禄三年(1560)織田信長が桶狭間の戦いで勝利した礼として奉納した信長塀。 前回慌てていたので気が付かなかった。
  追分から引っ越してきた元源太夫上知我麻神社にもお参りして、7:30寛政二年(1790)製の三叉の道標を出発。

 すぐR1に阻まれるので、熱田神宮南歩道橋で横断して熱田神宮前を左折。 蔵福寺に寄るのを忘れ、R19を右折。 白鳥歩道橋で左側の歩道に移るとブロック塀に白鳥御陵道標
 誓願寺は久安三年(1147)に生まれた源頼朝出生地で、元は熱田大宮司藤原氏の別邸。 徳川家康が源氏の子孫と言っていたので葵の紋なんだね。

 R1が片側4車線で驚いていたら、R19は片側5車線で歩道が2車線分ある。 さすが名古屋だけに歩道自体が旧道1本分の道幅。 7:50車道に向かって熱田神宮第二神門址。 撮影が危険だけど外側のレーンを走る車がなくてヨカッタ。
 桜並木がある断夫山古墳。 こんな大都市に国の史跡になるようなデッカい前方後円墳がよく残っているものだ。

 青大悲は塗装中のために案内板がない。 応永三十二年(1425)製の鉄観音は県指定文化財で道路側にある。 新尾頭交.に熱田神宮第一神門址。 やはり碑が車道に向かっていて、左折する車が走ってくるので撮影はかなり危険。
 おらたちも左折して妙安寺に向かい、住吉橋手前で路地に入る。 8:25境内には天明六年(1786)製の芭蕉句碑時雨塚が亀の甲に建っている。 でもR19沿いの路地を入った方が早かった…。

 ビルが林立する金山新橋交.に文政四年(1821)製の佐屋路道標。 左折する佐屋路と真っ直ぐ進む美濃路との追分で、左折してK115を進む。 歩道がフツーの幅になって、尾頭橋にはお父さんがいっぱい。 …。 JRAウインズに吸い込まれていく。

 尾頭橋ショッピングセンターを過ぎて東海道新幹線津島街道架道橋をくぐると右手に唯然。 境内に津島街道五女子一里塚跡。 佐屋路は道中奉行が管理したので一里塚があった。
 地名が面白い。 一女子から七女子のうち、二女子・四女子・五女子の3ヶ所しか残っていないのが残念だけど、名古屋は歴史が厚い分、古い地名が残っている。 商店街も昭和な感じで懐かしく、県道の歩道歩きでも旧道を歩いているんだと実感できる。

 途中の丁字路で何故か“四方”に信号! 余った信号機が歯医者に向いている。 中川福祉会館に佐屋街道碑。 この付近に立場があったというので10分休憩。 ここも丁字路なのに“四方”に信号があり、余った信号機は福祉会館2Fとにらめっこ。
 長良橋で中川運河を越えると倉庫が並び、町の表情が変わる。 長柄町3交.左手に桜満開の万念寺。 9:35番犬が「遊んで!遊んで!」と言う(吠えるとも言う)ので10分休憩。

 歩道がなくなるとレトロな感じの常盤商店街。 松葉町1交.から線路を高架にする工事のために通行止めなので、10:00「じゃあ」と左折して寄り道。 西臨港貨物線蟹江街道架道橋をくぐり万町東交.を左折。 南下して荒子一丁目交.を斜めに進むと、桜満開の荒子公園の奥に尾張四観音の1つ荒子観音・観音寺
 天平元年(729泰澄の開基で、仁王像をはじめ約1,200体もの円空仏や、名古屋市最古の建築物で天文五年(1536)に再建された国指定重要文化財の多宝塔がある。 多宝塔の裏に観音道標。 弘化四年(1847)製で元は佐屋路沿いにあったものが移されてきたんだって。 仁王門のベンチが日陰なので10分休憩。

 さらに寄り道。 地面に描かれた道案内「犬千代ルート」を進む。 住宅地の中に天文年間(1532〜55)に前田利家の父利昌によって築城され、天正九年(1581)に廃城になった荒子城趾。 利家は天文六年(1537)?に誕生したらしい。
 2年前はNHK大河ドラマで賑やかだったんだろうね。 来た道をそのまま戻り、暗渠を通って常盤橋で旧道。 1時間20分の寄り道。

 11:20通行止めにつき烏森駅で迂回すると、旧道と交差する十字路は交通量が多いのに信号がない! 「ない」といえば踏切時代にはあった名残の松も、今は『佐屋路』の中だけ…。
 十字路から1つ目の横断歩道の右手に八幡神社。 本殿の前に舞殿がつながっているので珍しい。 左側には常夜灯が載っている柳街道道標。 安政元年(1854)製で「左なごや道」と彫ってある。
 旧道に戻り、11:35郵便局手前の丁字路が柳街道追分。 この付近には古い民家が点在してイイ雰囲気。

 11:45右手にスパゲティ専門店サントロペ(中村区岩塚町1-30)茶屋。 あんかけスパゲティーだ、ラッキー!と思ったら、メニュー内にはなくて、何種類かあるソースの1つで「イタリアン」というあんかけソースを選んで「バイキング」(コーヒー付けて880円)、喜多さんは「オムレツ」(〃830円)を注文。 複雑。 45分休憩。

 12:30スタートすると、そろそろ佐屋路1番目の宿場岩塚宿。 佐屋路が開設された2年後の寛永十三年(1636)に設置された。 石橋の手前に一里塚があったそうだけど、場所は分からない。
 岩塚石橋交.を過ぎると歩道がなくなり、旧道らしい風景になる。 左手に舞殿のある八幡社光明寺が並ぶ。 桜が満開。 左側の路地を進むと遍慶岩塚城趾。 光明寺向かいに本陣があったそうだけど、案内板を設置して欲しいなぁ。

 石柱が埋まっている右手の路地を進み、名古屋高速万場線をくぐると、尾張三奇祭の1つ「きねこさ祭」で有名な式内社七所社。 境内に日本武尊腰掛石円墳があるけど、ここは舞殿だけじゃなく、その前に衝立?まであるので面白い。 名古屋は食文化だけじゃなく、神社の施設配置も個性的。 神社の横に万場大橋に出る階段があるけど、渡しがあった風景を見たいので旧道に戻る。

 庄内川の堤防に上がると交通量が多いのでおっかない。 対岸は堤防の背が高いせいか、マンションが見えるだけで民家の屋根は見えない。 道路が2段重ねになっている万場大橋を渡って左折。
 対岸も堤防が道路だけど、新しいせいか交通量が少なく、岩塚側とはエラい違い。 安心して進むと堤防の下に秋葉神社。 境内に万場の渡し常夜灯。 『佐屋路』では常夜灯が草むらの中にあるので河原だと思っていたけど、整地されて芝生がマス目模様。

 旧道に出ると佐屋路開設当初からある宿場万場宿。 しかし万場宿と岩塚宿は近いため2ヶ所で一宿場と見なされ、月の上旬が万場宿、下旬が岩塚宿で継ぎ立て業務を行った。
 本陣が右手にあったそうだけど見あたらない。 式内社国玉神社を過ぎると枡形になっていて、右カーブ右手が高札場だった。 左カーブして万場交.で名古屋高速万場線をくぐると蛇行する。 熱田から岩塚までずっと直線だったので、旧道らしくてイイ感じ。

 新川にぶつかると右手に祠。 角には須な子はし石柱が倒れて道に埋もれている。 現在の砂子橋は架け替え工事中。 13:50対岸が立場だったそうなので、コンクリートに腰掛け10分休憩。
 仮橋を渡るとだんだん畑が多くなる。 右にカーブして突き当たると高札場跡。 右手に立派な屋根の地蔵堂。 旧道は高札場跡を左折して西に進む。 農家の一軒一軒が広い。
 稲屋交.で東名阪自動車道をくぐると道幅が広い! 久しぶりに見る松並木の跡? 右手の民家に千音寺一里塚跡

 再び右カーブするとすっかり田園地帯。 狐海道東交.を左折。 「狐」なんて昔はかなり寂しい場所だったらしく、字名として残っているのがウレシいね。 K68は道幅が狭くて歩道がないのに、車が多くておっかない。 秋竹橋を渡ると秋竹交.にセブン茶屋。 14:40この付近は立場だったそうなので飲物を買って10分休憩。
 ここから歩道が付いて西へ一直線。 直線なのは条里制の名残だそうで、右側を歩く。 七宝役場北交.に明治二十八年(1895)製で町指定史跡の七宝焼原産地道標

 安松交.では休まつ進む。 …。 周りは田んぼで、直線道路でもイイ雰囲気。 蟹江川では車は下田橋、歩行者は左側の弓掛橋を渡る。 この一角だけ民家が並び、旧道らしい風景。
 左手に源義経ゆかりの旧跡があるはずなんだけど…場所が分からず右往左往。 犬の散歩のおばさんに尋ねたら、ネットが掛けられ猫道のような路地を入って、長屋「エル・フロール」の庭の一角に伝説源義経弓掛松跡。 来年は大河ドラマでどーする?七宝町。

 津島市となり、神守交.を渡ると歩道がなくなり、右手に神守一里塚。 塚が残っているのでありがたい。 しかし車が多くて写真を撮るのに時間がかかる。 ここで終点と思っていたんだけど、この先にバス停があるので先を進む。
 15:40神守町下町交.で今日の旅は終わり。 交差点が神守宿の入口で、右折すると旧道なので丁度イイ。

 バス停「東神守」から名鉄バスで名鉄バスセンターに向かう。 15〜20分間隔でバスがあるので便利。 ぼんやりと景色を眺めていたら、佐屋路を過ぎた大治町に、バス停「西條」「東条」なんて、条里制の名残の地名がある。
 17:00とりあえず本日の旅籠、オーシャン名古屋にチェックインして、17:30名古屋駅で待ち合わせ。 東海道歩きで豊橋市下地の聖眼寺で出会った横田さん、そしてepsomさん、萩さんが吉田宿から来てくれました。 ありがとうございます。
 山ちゃん茶屋則武店に行ったらもう満席!で、有名店だけのことはある。 グループで利用するなら予約必至。 パンフをもらいTELしたら、4軒目の柳橋店が空いていたので予約して東口へ向かう。
 手羽先で乾杯! NAGOYA NIGHT!

 名古屋駅で東海道の先輩方を見送って、平和湯(中村区亀島2-11-8/14:00-23:30/月曜定休)で一風呂浴びる。 炭風呂なんて凝った湯船があり感激。 おかげでグッスリ。

ΔTOP

おまけ
所要時間(休憩除いた正味時間) 8時間10分(約6時間35分)
万歩計の歩数 33,181歩
喜多さんの歩数 31,840歩
経費
往路:JR東海道線戸塚駅→熱田駅「青春18きっぷ」
(JR戸塚駅→熱田駅普通運賃)
往路:ムーンライトながら指定席券
2,300円
(5,460円)
510円
宿路:名鉄バス東神守→名鉄バスセンター 440円
平和湯入浴料 380円
 
参考図書&LINK
『佐屋路 歴史散歩』日下英之
姫街道を歩く(http://www.tees.ne.jp/~himeroad/)

<<前のページに戻るΔTOP

 
東海道Vol.41 宮宿←┘
1歩2歩散歩 MENU Vol.05 佐屋路 その2

Copyright (C) 2004 TORAZOU, All Rights Reserved.